六条メディカルモール

スポーツ・リウマチ・リハビリテーションクリニック
レディースクリニック

腰の病気

  • 写真
  •  
  • 腰椎は5つの骨からなり、通常は前弯(前方凸にカーブ)しています。 整形外科で扱う病気の中でも腰痛は最も多い症状の1つです。腰痛はいろいろな原因があり、また原因により治療法が異なるため、正確な診断が重要です。
  •  
  • ぎっくり腰(急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)

  • 誰にでも起こりうる、急に腰が痛くなる病気です。 背中の筋肉や背骨の関節が傷んで発症すると考えられており、レントゲンやMRIでも大きな異常が見つからないことが多いです。約90%が2週間以内に改善します。 動かすと痛いですが、安静にしすぎるとかえって長引く場合もありますので、適切に痛みを取ることが重要です。
  •  
  • 変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)

  • 加齢や腰への負担によって腰椎の関節(椎間関節)や椎間板(骨と骨の間のクッション)が変形し、腰痛を生じる病気です。 変形が強くなると、腰痛だけでなく歩きにくいなどの症状が生じる場合があります。
  • →治療
  • 運動療法が主体となります。腰のストレッチ・トレーニング
  • 体幹筋を鍛えたり、体重の適正化も重要です。長期化したり、日常生活や仕事に支障が続く場合は原因となる椎間をエコーガイドにブロックすることもあります。 また鎮痛補助薬を一定期間使用し痛みの悪循環をコントロールすることもあります。
  •  
  • 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

  • 高齢者に多く、発症すると長い距離を続けて歩くことが困難になる病気です。専門的には「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」と呼びます。 腰痛はあまり強くない場合も多いですが、背筋を伸ばすと腰に痛みが生じたり、太ももや膝から下に痛みやしびれが出たりします。 一方、しゃがんだり座ったりすると症状が軽くなります。「腰椎すべり症」といって、背骨がずれる病気でも同様の症状が出る場合があります。 また、下肢の血行が悪くなる病気である「閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)」でも同様の症状を生じる場合があり、適切に見分けることが必要です。
  • →治療
  • 神経の血流を改善するお薬や、下肢症状をやわらげるお薬を使います。 過度な安静をさけ、適度に運動をして、姿勢や歩行能力を維持します。 足のしびれや痛みが強く、日常生活に支障がある場合などは、エコーガイドに硬膜外ブロックなども行います。
  •  
  • 腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア

  • 腰椎(腰の骨)同士の間にあるクッションの役割を果たす椎間板の一部が後方に飛び出して神経を圧迫する病気です。 腰やお尻が痛み、下肢に痛みやしびれが走ります。椎間板が飛び出した場所により、痛みやしびれの部位が異なります。
  • →治療
  • 痛みが誘発される姿勢を避けていると多くは軽快していきます。急性期は必要に応じて症状をやわらげるお薬を使ったり、注射をします。 慢性の症状になればリハビリテーションで物理療法(光線、低出力レーザー療法)や腰椎けん引を行います。また運動療法も開始します。 長期化したり、日常生活や仕事に支障が続く場合はエコーガイドに硬膜外ブロックや原因となる神経根をブロックします。